諸行無常

ご無沙汰してました。震災発生から限りなく2ヶ月が経った感じの雰囲気です。
クソッタレの地震以降、不安と不便に包まれながらもバラエティ豊かな生活を送ってきたので、めっちゃ長かったようで一瞬だったようにも感じます。
というわけでまぁ、前回の記事を書いた翌日から自宅にモドリーノ、家族全員の無事を確認シーノ、仕事を再開するために単身仙台に引っ越シーノしてました。

3月11日から今日に至るまで、仙台・石巻で会った友人に仲間、親戚、そして家族と、およそ出会ったであろう人間全員に助けられまくっている状況です。
つい数日前まで服は借り物を着て、食い物は貰い物を消費しているわけで、もはやどう感謝すればいいかもわからない状態です。

初対面の親戚に一宿一飯の世話になったり、部屋が見つかるまでと取引会社さんの所有している介護施設の一室を借りたり、仲介料なしで仙台のいい感じの部屋を紹介してくれたりと、最早あらゆるパターンの恩を受けまくったわけで、いつかその人達が自分と同じように困った状態になった時に同じように助ける事が果たして出来るか?とずっと考えてました。
地元に戻ってから2週間、両親宅の二階が無事だったので祖母を除いた家族+家を失った叔父・叔母で暮らしてたわけですが、道路もクソッタレな状態になっているにも関わらず多くの親戚や知人が訪ねてきてくれ、水や食料にはまったく困らなかったので配給等も一回も行かなかったりと、電気水道がないなりにもかなり楽な生活を送ってたんだと思います。
日に日に増える食料・水は、これは今まで両親や祖父母が他人の為にと何かをして、これまで積み重ねてきた徳が今返ってきたものなんだろうな、と思う反面、俺も同じような事ができるだろうかと思ったわけです。

両親が経営していた水産関係の会社も、石巻の港ごと壊滅したので、現状我が家で働けるのは自分と弟のみになってしまった。
特に自分はPCとネットがあればいつでも仕事を再開できたので、家を出てでも仕事に復帰するしかない。と思いつつも、家族と一緒にいて家や町の復興の手伝いをしたいという思いもあった。
ただ、一月に法人成りしたばかりで、最初のプロジェクトもいよいよ佳境というところだったし、それはなんとしてもやり遂げたかった。
約二週間、両親の家で祖母を除いた家族達と電気も何もない状態で過ごしつつ、そんな事を悶々と考えていたわけです。

まぁ冷静に合理的に考えれば答えはひとつしかない。いままで通り仕事を頑張るのが家族、そして助けてくれた人たちに報いる最も良い方法だ。
フリーランスとして独立した時から翌月の、あるいは当月の収入すらわからん不安定な状態で、常に「後がない」という不安を抱えながら仕事をしていた。
以前までの「後がない」は、仕事なくなったらバイトか就職しなきゃな~だりーなー、レベルのものだったが、今の「後がない」は俺の仕事がコケたら一家路頭に迷う…と、割とかなりソリッドな感じに深刻な意味合いを持つ。
とはいえ、震災以降は仙台でも多数の会社の経営は不安定になっているし、そもそも仕事をやりたくても出来ずにまだ避難生活を送っている人もいる。
不幸の尺度は人それぞれだが、天災なので誰も責められない。自分がやれる事をやるしかないのだ。政府や行政に文句を言ってる暇なんか無い。

と、ここまでは震災からちょうど一ヶ月目くらいに書いていたんですが、忙しくて放置してさらに一ヶ月経っちまいました。
2ヶ月経ったとはいえ、自宅周辺は電気水道が一部復旧してきたがガレキなんかはまだまだ片付いてないし、電車も今年中に復旧するか怪しい。まだ避難所生活を送っている人だって数百、数千人といる。そもそも渡波は地盤沈下で今後は人が住めるかどうかすら怪しいエリアもある。津波被害のあった被災地は元通りになるまでに5年以上はかかるだろう。
生まれてからずっと住んでいた自宅もブチ壊すことに決定したし、二人で一緒に暮らしていた祖母もずっと電気と水道の出る親戚宅に非難してもらっていたが、ひとりで仙台のマンションに引っ越してくる事につい2日前に決まったばかりで、我が家的にはようやく一段落というところだ。両親は自宅を事務所にして仕事を再開したらしいが、そのマンションはこれからいざと言うときのうちの家族の拠点にするそうだ。
自分はというとおかげさまで今現在、過去最高レベルに忙しくなっているのでなんとかこのまま突き抜けたいところです。自分一人で稼ぐのもそろそろキャパシティ的に限界なのでその辺も考えていかなきゃいけない。

まぁ今回強く思ったのは、やっぱ人はいつ死ぬかわからないなという事です。被害者の方達も、まさか今日津波で死ぬなんて地震の直前まで夢にも思わなかったことだろう。
2ヶ月経ってほぼほぼ平和な感じになってきたかもしれないが、いつミサイルが、隕石が、落雷が、地震が、安全な歩道をあるっていてトラックが突っ込んでくるかなんて誰にもわからない。
こうやってダラダラブログの文章を書いていて、1秒後に椅子が後ろに倒れてフローリングに頭を打って死ぬ可能性だってあるわけで、なかなかに人生はソリッドである、というわけです。
せめて後悔のないよう生きたいわけで、今現在好き好んでフリーで仕事まみれになっている自分はなかなかに幸せだなぁと思ったりするわけで、といっても死ぬことを前提にして刹那的な生き方をしたいわけではないので、今後もっと楽しくなるように頑張りたいといったところでございます。


なんだかんだ、人間って素晴らしいなと思った二ヶ月でした。完。

おまけ:家族探し&ガレキ片付けをしていた頃の自宅近辺の写真です。

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